痛みの少ない虫歯治療
当院の虫歯治療
患者さまの負担を軽減。
できるだけ
「痛みの少ない治療」を
行います
当院では、治療における患者さまの負担を少しでも軽減すべく、限りなく痛みを抑えた治療に努めています。
具体的には、痛みを感じにくい麻酔注射器・ゲル状の表面麻酔を完備し、効果的に麻酔を活用して痛みを最小限に抑えています。
歯科治療で「怖い・痛い」思いをされると、トラウマとなり歯科医院へ通うことを避けるようになる方が少なくありません。歯科治療に対して苦手意識がある方も、安心して治療へ臨めるよう万全の準備をしております。
天然の歯を
長持ちさせるために、
なるべく
「神経を取らない治療」に
努めています
神経を取り除いた歯は「無髄歯」と呼ばれ、枯れた木のように脆くなります。歯の神経(歯髄)には血管が含まれているため、神経を取り除いてしまうと栄養や水分を得られなくなり、次第に弱まり強い力に耐えられなくなってきます。
神経が取り除かれて死んでしまった歯は、痛みに対して鈍感になり、欠けたり折れたりするリスクが高まります。天然の歯を長持ちさせるには栄養分をしっかり届けてくれる神経が必要不可欠なため、当院ではできるだけ神経を残した治療に努めています。
ただし、症例によっては神経を残すことが負担になるケースもあります。状況に応じて適切な診断を行い、デメリット・メリットをお伝えしますので、最終的な決定は患者さまと一緒に行っていきたいと考えております。
虫歯の原因について
虫歯は、酸を作る「細菌」、細菌のエサとなる「糖分」、酸に溶けやすい「歯質」の3つの好ましくない条件が重なり、「時間」が経過することで進行します。
反対に、条件が重なってしまっても時間が経過する前に好ましくない条件を崩すことで、虫歯の進行を防ぐことができます。
1.
細 菌
(虫歯菌)
お口の中には「ミュータンス菌」と呼ばれる常在菌が存在し、このミュータンス菌がお口の中に入ってきた食べ物や飲み物に含まれる糖分をエサにして酸を作りだします。赤ちゃんのころはほとんど存在していませんが、歯がでてきたり離乳食を食べ始めたりすることで、大人が使ったコップやスプーンを介して増えていきます。ミュータンス菌は多いほど酸を作り出す量も多くなり、虫歯になりやすい環境となってしまいます。
2.
糖 分
(虫歯菌の栄養源)
糖分は、虫歯の原因になる酸を作り出すミュータンス菌の「栄養源」です。歯を覆っている硬いエナメル質はお口の中が酸性に傾くと徐々に溶けていき、虫歯が広がってしまいます。アメやキャラメルなどの糖分が多く含まれている甘いものを長時間ダラダラ食べると、栄養分である糖分が常に供給されている状態となり、ミュータンス菌が大量の酸を作り出してしまい、虫歯になりやすくなります。
3.
歯 質
(虫歯のなりやすさ)
歯の表面を覆っているエナメル質は骨よりも丈夫で、身体の中で一番硬い組織といわれています。しかし、PH値が低いコーラなどの炭酸飲料や、糖分の多いカフェ・オ・レなどを好んで多飲すると、次第にエナメル質が脆くなり虫歯になりやすい環境になります。
虫歯の進行・
種類について
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CO
(シーオー)CO(シーオー)は、虫歯になる一歩手前の状態です。治療の必要のないケースが多いですが、放置するとC1へ進行してしまいます。日々の歯ブラシ、特に夕食後に20分程度歯ブラシをすると虫歯予防だけでなく、歯肉のマッサージ、唾液分泌の増加になり虫歯予防につながります。また、3ヶ月に1度の来院時に歯のクリーニングをする事も大切です。
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C1
(シーワン)C1(シーワン)は、初期の虫歯でエナメル質に限局した虫歯です。肉眼では明らかな浸食が見られないこともあり、自覚症状がないことも少なくありません。治療は1回で終わるケースが多く、虫歯を取り除いた後に白い樹脂の詰め物(CR)をします。
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C2
(シーツー)C2(シーツー)は、虫歯が象牙質の大部分まで浸食している状態です。冷たいものが頻繁にしみるようになり、噛むと痛みを感じるなどの自覚症状が現れます。状態によっては治療が1回で終わらないことがあり、金属の詰め物またはかぶせ物が必要です。
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C3
(シースリー)C3(シースリー)は、虫歯が神経まで浸食している状態です。神経が細菌感染を起こしている状態のため、何もしていなくても痛みを感じます。穴が大きく開いているため、食べ物が詰まりやすく何もしなくてもズキズキ痛んだり(自発痛)、夜になると激しく痛む事(夜間痛)になり眠れなくなることもあります。この場合、歯の神経を取り除く根っこの治療が複数回必要となり治療期間も約2ヶ月程度は要します。
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C4
(シーフォー)C4(シーフォー)は、虫歯の進行がひどく大部分の歯を溶かしてしまっている状態です。歯冠(歯の見えている部分)が崩壊して歯の根っこだけが残っている状態で、神経が死んでいるケースが多いため、痛みを感じることはほとんどありません。虫歯の進行がひどく歯の根っこの状態が悪い場合は、抜歯をすることがあります。
虫歯の治療方法
〈 CR充填 〉
COからC2ほどの虫歯に適用され、歯科用プラスチックのコンポジットレジンを用いて歯を修復する治療法です。虫歯に侵されている部分を除去し、コンポジットレジンを詰めて光照射で固めます。研磨して形や高さを整えれば治療完了です。
〈 インレー 〉
比較的小さい虫歯に適用され、人工の詰め物を装着して歯を修復する治療法です。虫歯を取り除いたあとに神経を保護する処置を施し、型取りを行います。完成物の高さを整えて、セメントをつけてセットすれば治療完了です。
保険内では目立ちやすい銀歯(金銀パラジウム合金など)で作成されます。
保険外の場合は目立ちにくく、強度の高いセラミックやジルコニア、また腐食しにくく、延性・属性に富んだ体に優しいゴールドから選ぶことができます。
〈 クラウン 〉
神経を取り除いた歯や、虫歯が大きく詰め物では対応が難しい歯に適用され、歯をぐるっと覆うようにかぶせ物(クラウン)を装着して歯を修復する治療法です。虫歯を取り除いたあと、かぶせ物を支える土台の形を整え、型取りを行います。前歯など目立つ部位であれば色味を確認しながら完成物を装着し、形や高さを整えれば治療完了です。
インレーと同じように、保険内・保険外で使用する素材を選択できます。部位によって最適な素材が異なるため、お気軽にご相談ください。
根管治療
当院では、可能な限り歯の神経を残す治療を行っていますが、虫歯の浸食が大きい場合や残すことがデメリットになる場合は、歯の神経を取り除く処置を行います。
根管治療とは
虫歯や外傷によって細菌感染を起こした歯髄(歯の神経)が壊死してしまうと、歯髄を取り除く根管治療を行う必要があります。根管とは、歯髄が入っている根っこの管を指し、根管治療では綺麗に洗浄・充填を行います。
根管治療には精密さが
求められます
根管治療で大切なことは、根管内にある細菌を可能な限りゼロへ近づけること、根管内へ新たな細菌を侵入させないことです。そのためには、根管治療を行う際は根管内へだ液が侵入しないよう配慮しながら根管の拡大・洗浄・充填を行う必要があります。
また、治療していない根管を見逃してしまったり、洗浄が未完全なまま薬で蓋をしてしまったりすると、痛みや違和感が引かない可能性があります。当院では、少しの細菌も残さないよう、精密な治療を行っております。
根管治療の注意点
虫歯や外傷によって細菌感染を起こした歯髄(歯の神経)が壊死してしまうと、歯髄を取り除く根管治療を行う必要があります。根管とは、歯髄が入っている根っこの管を指し、根管治療では綺麗に洗浄・充填を行います。
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他の虫歯治療よりも
通院回数が多くなります根管の形態は非常に複雑で、お一人おひとり形や本数が異なります。肉眼では確認できない部位の治療を行うため、他の虫歯治療よりも通院回数や治療期間がかかってしまいます。
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根管内を無菌化するために
お口を開けたまま治療を
進行します根管内に細菌が残ったまま薬で蓋をしてしまうと、根管内で再び感染してしまい、再根管治療が必要となる可能性が高まってしまいます。治療中は、うがいや口を閉じられる回数が減るため、顎が疲れてしまうかもしれません。
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治療後に一時的な痛みや腫れが生じることがあります
(通常3〜5日後に症状改善)我慢できないような痛みが長時間続くことは少ないですが、痛み止めのお薬を飲んでも痛みが続く場合には遠慮なくご連絡ください。(あいあい歯科クリニック tel:082-822-2022)
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仮フタが外れた場合、
仮歯が外れた場合はすぐ連絡を仮フタや仮歯が外れても痛みが出ずに特に困ることがないため放置してしまう人が時々います。
しかし、外れた部位に虫歯の細菌は侵入してくると歯の状態は悪化します。ただ神経がない歯は根っこの先が腫れて症状が出るまで痛みません。虫歯が進行しても痛みが出ないため、ついつい歯科受診を後回しにしがちですが、これがC3からC4になる原因となりますので、すぐに連絡してください(あいあい歯科クリニック tel:082-822-2022)
虫歯治療の流れ
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FLOW1.
虫歯の検査
検査器具やレントゲン撮影を行い、虫歯の進行度合いを調べます。
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FLOW2.
治療計画の説明
お口全体の状況を含めた虫歯の状態の説明と、治療計画のご提案をいたします。お口の中の状況や処置内容によって、治療期間が長くなる可能性があります。大切なご予定等がある場合は、事前にお伝えください。
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FLOW3.
虫歯の部分を
取り除く虫歯の原因となっている細菌や浸食されている部分を取り除きます。歯の神経まで虫歯が達している場合は、神経の除去や保護する処置を行います。
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FLOW4.
詰め物や
被せ物を装着取り除いた部分を補うため、歯科用の樹脂などを用いて穴の開いた部分を綺麗に修復します。虫歯が大きかった場合は、型取りして作成したかぶせ物を装着します。
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FLOW5.
再発予防
治療した歯が再治療にならないよう、定期検診やクリーニングを受けることをおすすめいたします。セルフケアも丁寧に行っていただき、再発防止に努めましょう。
虫歯治療に関する
よくある質問
虫歯の治療は何回くらいで終わりますか?
虫歯治療は、虫歯の進行度合いによって治療回数や治療期間が異なります。比較的小さい虫歯であれば一回の治療で終わることもありますが、大きい虫歯は複数回に分けて治療を行うことがあります。お口の中を拝見し診断しないと分からないので、まずは一度受診されることをおすすめします。
虫歯を治療しないで放置するとどうなりますか?
虫歯が大きくなると神経が細菌感染を起こして壊死してしまい、歯の保存が難しくなる可能性が高まります。最悪の場合、抜歯が必要になることもあるため、早めに治療を受けるようにしましょう。
虫歯になった歯は抜歯する必要がありますか?
虫歯が大きく進行して状態が悪い場合や、残しておくことで周囲の歯に悪影響を及ぼしてしまう場合は、残念ながら抜歯することがあります。初期段階で治療すると保存が可能なため、定期的に歯科医院で検診を受けるようにしましょう。
虫歯は自然治癒しますか?
虫歯の初期段階(CO)では、丁寧なブラッシングやフッ素塗布で進行を防ぐことができます。しかし、穴が開いてしまった虫歯は自然治癒することはなく、治療を受ける必要があります。